
近年注目されているスーパーフードの「デーツ」。まだ日本ではあまりメジャーではないかもしれません。世界三大美女のひとりクレオパトラも好んで食していたとされるデーツの驚くべき効果や効能、おすすめの食べ方についてご紹介します。
デーツとは?
「デーツ」とは、砂漠の中で生育するヤシ科の一種の「ナツメヤシ」の実のこと。日本ではフレッシュな状態で見かけることはほとんどなく、その多くはドライフルーツとしてスーパーなどで販売されています。
デーツは中近東や北アフリカの国々で生産され、世界中へ輸出されています。木に実をつけた状態のままで自然乾燥したものが、ドライフルーツのデーツなんです。独特な深いコクのある濃厚な甘みは自然の恵み。かなり糖度が高く、これが天然の甘みであることに驚きます。
世界三大美女の一人、クレオパトラも愛したというデーツ。その歴史は古く、メソポタミアやエジプトでは紀元前数千年も前から栽培していたとされています。
イスラム教の聖典コーランに「神の与えた食物」、キリスト教の旧約聖書に「エデンの園の果実」と記載されており、古くから文明を築いてきた人々の健康を支えていたことが伺えます。

デーツってどんな味?
デーツは直径2~3㎝で長さ5㎝前後の楕円形で中に細長い種が入っています。品種や産地により異なりますが、味は黒糖や餡子のような深いコクのある濃厚な甘みがあります。食感はしっとりとねっとりとしたとろみのある感触。その割には後味はすっきりしています。甘みが強いので、砂糖の代わりに使われることもあります。チーズやバター、くるみなどのナッツとの相性が良く、デーツの間に挟んで食べるととてもおいしいですよ!ワインのおつまみにもおすすめです!

デーツの効果・効能
デーツが生育する砂漠などの過酷な環境を生き抜く人々の健康を古くから支えてきたデーツ。その驚くべき効果効能を紹介します。
代謝アップで美肌効果
世界三大美女のクレオパトラが愛したとされるデーツ。糖質をエネルギーに変えるビタミンB1や糖質の代謝を助けるマグネシウムも多く含まれています。また、脂質の燃焼を促したり、お肌を美しく保つ手助けをしてくれるビタミンB2も豊富に含まれています。
食物繊維で便秘解消
お肉を食べる現代人に不足しがちな食物繊維。デーツの食物繊維は果実の中でもトップクラスの含有量を誇ります。食物繊維を効果的に摂取することで腸内の環境が整います。また、デーツにはマグネシウムも豊富に含まれるため、相乗効果で排泄がスムーズに行われることで、ダイエット効果が期待できます。

貧血予防
女性は鉄分が不足気味で、貧血にお悩みの方も多いのでは?デーツにはバナナの約2倍の鉄分が含まれています。さらに、赤血球の細胞の形成を助けてくれる葉酸を多く含んでいるので、貧血予防に効果が期待できます。
ストレス軽減
デーツにはストレスを軽減する効果のあるビタミンB5や、不足することでイライラや精神的不安を生じさせるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分も豊富に含んでいます。
血糖値の上昇を抑制して糖尿病の予防
デーツには現代人に不足しがちな亜鉛を多く含みます。亜鉛は糖分を分解するインスリンの分泌を助ける働きがあります。甘みが強いデーツですが、GI値(食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったもの)が低いため、糖尿病予防にも効果が期待できます。
良質な糖分でエネルギー補給
ドライデーツのエネルギーは100gあたり270kcalです。糖質は体内に取り込まれると素早くエネルギーになります。中東ではデーツを主食にしている地域もあるほど。また脳の働きには血液中のブドウ糖がエネルギーとなります。スポーツのエネルギー補給や、育ち盛りのお子様のおやつ、受験生の夜食、忙しい朝に朝食としてデーツを食べるのもおすすめです。また、保存食としても最適です。ドライフルーツなので賞味期限が長く、非常食用に常備してもいいですね。
デーツのおすすめの食べ方
そのままで
そのままでお菓子代わりに食べるもよし、朝食代わりにしても効率よくエネルギー補給できます。
間に食材をはさんで
デーツを半分にし、間にナッツやクリームチーズをはさんで食べるのもおすすめ。ワインのおつまみにも最適です。
ヨーグルトに入れて
おすすめは、無糖ヨーグルトに適当に刻んだデーツを入れて一晩おいてから食べる方法。デーツがヨーグルトの水分を吸って、ねっとり感を緩和してくれて、とても食べやすくなります。
レーズン代わりにパンに入れて

わが家ではホームベーカリーでパンを焼く時、レーズンくらいの大きさにに刻んだデーツを入れます。デーツの深い甘みを存分に楽しむことができ、デーツをそのままでは食べない息子たちも、パンに入っていれば喜んで食べてくれます。
デーツシロップを飲み物に入れたり、料理・お菓子作りに
デーツをシロップ状にしたものもあり、飲み物やヨーグルトソースにしたり、お菓子作りやお料理の甘みに使うのもおすすめです。カレーに入れたりすると、深いコクのある味に仕上がります。
1日の摂取量のめやす
1日に1粒食べるだけでも不足しがちな栄養素の補給ができますが、過ぎたるは猶及ばざるが如し!食べすぎには注意しましょう。
デーツ1粒 = 約70cal
これをふまえて、食事やおやつの内容と相談しながら、1日3粒を目安に摂取すると良いでしょう。
非常食にもおすすめ!
わが家ではデーツを非常食材のひとつとして用意しています。わが家は消費する機会が多いので、非常用のデーツを常に賞味期限が切れないよう、入れ替えています。いざという時に栄養価が高く、糖分も補給できるデーツはおすすめです。
スーパーフードのデーツを摂取しよう!
デーツのスーパーフードっぷりについてご紹介してきましたが、近頃はコンビニやスーパーでも見かけることも増えたデーツ。選ぶときは、種が入っていないタイプを選ぶことをおすすめします。この甘みはクセになること間違いなし!今まで以上に積極的に摂取して、美容と健康に役立ててみてはいかがでしょうか。